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FF11創作総合(小説メイン)PART4

1 :既にその名前は使われています:04/12/16 12:12:49 ID:UaB06h9w
FF11の世界観を使って小説を書くスレッドです。
長いものは、まとめて書いてからコピペするのがいいでしょう。
短編の方が、感想はもらいやすいみたいです。
またイラストなどの創作も良いようです。
エロは荒れるの禁止の方向で。
イラストのupロダ↓
http://tune.ache-bang.com/〜vg/outitem/up/upload.php

あと、知らない方もいるようなので注意書き。
ネ実では、圧縮足切りというのがありまして
50前後あたりのスレッドから、下のスレッドが
定期的(?)にばっさり切り取られます。
順位が下なら、保守してても情け容赦なく落とされますので
常時ageでおながいします。

2 :ワルキューレ ◆mci....ll. :04/12/16 12:13:31 ID:k8Xp45I/
2

3 :既にその名前は使われています:04/12/16 12:15:52 ID:UaB06h9w
過去のアドレス知ってる方がいましたら、
貼ってくださると嬉しいです。

頻繁に落ちるようなら、そろそろ移住先を決め手もいいかも。

4 :既にその名前は使われています:04/12/16 12:29:28 ID:dH9BmIDV
afafa

5 :既にその名前は使われています:04/12/16 12:30:04 ID:UaB06h9w
PART3は、どこまで進んだのかな?
深夜帰宅して、覗いたら落ちてたから・・・Orz
昼まではたしかにあったはず。

じゃ、おれは出かけるので、
有志の方、出来れば保守をお願いしますm(_ _)m

6 :既にその名前は使われています:04/12/16 12:32:57 ID:+5el/+nT
6だったら

7 :既にその名前は使われています:04/12/16 15:07:28 ID:0Ny90lG/
順位が一番下でも、sage保守がちゃんと出来ているなら、圧縮来ても
落ちないんじゃない?>>1
そうやって圧縮間際に1人くらいで保守してた人いたし。

確か圧縮判定が始まってから、最終書き込み時刻の
一番最近のスレから50スレが生き残る…だったと思う。

あと「全スレ一覧」の下のところに「過去ログ倉庫」に行けるけど
壷持ちでなくても、以前のスレが幾つレス付いたかまでは見れるよ。
そのスレタイトルクリックすると、「過去ログ〜」って出て内容見れないけど…。

で探してみようと思ったけど、前スレのタイトル覚えてないので
Ctrl+Fも出来ないのでした…^^;

8 :既にその名前は使われています:04/12/16 16:15:45 ID:HP+c3+v3
コウデスカ?

前スレ
FF11の小説を書き込むスレ 第3稿であ〜〜る
http://game7.2ch.net/test/read.cgi/ogame/1102583412/

FF11の小説をかくすれ第二稿
http://game7.2ch.net/test/read.cgi/ogame/1102514372/
http://game7.2ch.net/ogame/kako/1102/11025/1102514372.html


9 :既にその名前は使われています:04/12/16 17:40:05 ID:owqp2ILF
3稿は、305までレスは確認したんだがな。
その先みてねー

10 :既にその名前は使われています:04/12/16 17:57:29 ID:dH9BmIDV
>>7
いや切られるから
常にあげとけ

11 :既にその名前は使われています:04/12/16 17:59:07 ID:owqp2ILF
てか、誰か過去ログ持ってる?

俺通しで読んでねーのよ

12 :既にその名前は使われています:04/12/16 20:42:20 ID:HP+c3+v3
くぽー

13 :既にその名前は使われています:04/12/16 20:48:35 ID:aRr2/0A+
>>12
なんかID面白いw

とゆう訳でアゲ

14 :既にその名前は使われています:04/12/16 21:50:15 ID:HP+c3+v3
おいとく
ttp://uploadpeace.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/upload/so/up0222zip.html

15 :既にその名前は使われています:04/12/16 22:10:03 ID:owqp2ILF
>>14
thx!

16 :既にその名前は使われています:04/12/16 23:39:11 ID:QDTeFWjZ
あんまし、このスレと関係ないんだけどさ
お勧めのファンタジー小説あったら教えてくれんか?
(ハリーポッターとか指輪物語とかそんなん)
なんかNHK見てたら無性に読みたくなった


17 :既にその名前は使われています:04/12/16 23:55:40 ID:+PLUT9RW
>>16
FF11

18 :既にその名前は使われています:04/12/17 00:58:21 ID:974ViXUh
>>16
そのままズバリ指輪物語がいいんでないの?

厨臭くて良いんならロードス島戦記とか関連のソードワールド系とか…アルスラーン戦記とかが良い気がする。

19 :既にその名前は使われています:04/12/17 01:35:49 ID:9sFmMZ/h
>>16
   ,へ         ぶっちゃけ指輪はそれほど面白いと思えませんでした。
___/__ヽノ__     ハリーポッターは評価以前に読んでませんし……。
  ! ノノノ))))      私が読んでるのはユーモアファンタジーばかりなので、
 ノリ! ゚ ヮ゚ノ.!       あまり参考にならないかも知れませんが、
 /つc[_]と) /~ ̄) 巻を追う毎に性教育じみた展開が広がっていくP・アンソニィの
 ~/´i≡iヽ、 / /"´  『魔法の国ザンス』シリーズとか、手に入らないかも知れませんが
              G・コスティキアン『ある日どこかのダンジョンで』なんか、
              ライトで楽しいと思いますよ。

20 :既にその名前は使われています:04/12/17 01:39:49 ID:M60BQIJy
指輪はシルマリルとかホビットの冒険とかセットで読むとおもしろいぞ。
設定が緻密だから深く読める。

21 :既にその名前は使われています:04/12/17 01:40:23 ID:YMBopNSB
なぜNHK見てファンタジー小説が読みたくなるのか聞きたい

22 :既にその名前は使われています:04/12/17 02:53:32 ID:lb5U5wDT
>>16
世界的に有名な王道っぽいやつなら、
指輪物語、ゲド戦記、ナルニアあたりかな。
ナルニアはまだ読んでないけど、
ゲドはちょっと哲学的雰囲気のあるような作品だった。
指輪は>>20氏の言う通りホビットの冒険とセットで読むのがいいと思う。

あとアメリカのファンタジーなら
「リフトウォーサーガ」とか「魔法の王国売ります」とか読んだような気がする。
良くも悪くもアメリカ的だった。それが味かも。
日本産ならロードスとかアルスラーン、グインサーガとかかな。
ロードスは軽く読める感じ、グイン60巻あたりで挫折。軽く読むのは無理。

さらに古典になるとロード・ダンセイニの「妖精族の娘」とか「魔法使いの弟子」、「影の国の物語」とか面白かった。

あと作者は忘れたけど、「最後のユニコーン」てのも良かったかな。
エンデあたりも探ってみると好みのが見つかるかも。



23 :既にその名前は使われています:04/12/17 02:56:34 ID:G0+DYkrr
ギャグ満載のものが読みたかったら、富士見文庫系の外伝ものがオススメ

それはファンタジーなのか?と聞かれたら困るがw

24 :へっぽこφ(・_・; ) ◆w3Zp1E1s1M :04/12/17 03:04:37 ID:lb5U5wDT
>>14
ありがとう。
前スレで物語の矛盾について質問した者です。
遅いですが、前スレで答えて下さった方、ありがとう。
参考にして書き直してみます。
物語の完成度をあげるには、手間を惜しんだらいかんということですな。
あと、矛盾から話を発展させるというのは、今まで気づきもしないことでした。
夜釣りの話でちょっと試してみまする。

25 :既にその名前は使われています:04/12/17 03:41:14 ID:Y7OnkL66
>>19-22 dクス。とりあえず指輪物語あたりに手を出してみようと思います。

>>21 ニュースで最近の子供はゲーム離れが進行してて、かわりに
ファンタジー小説が流行になりつつあるとかなんとか云々。
子供が本の面白さとか喋っててそれがなんか妙に新鮮だった。
テレビゲームやるより面白いとか言って部屋の隅から埃かぶったFFみせてたっけw



26 :既にその名前は使われています:04/12/17 06:03:01 ID:YMBopNSB
脱線。
14のうぷろだで見つけたコミスラ・・・かわええ

ttp://uploadpeace.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/upload/so/up0193rar.html

27 :既にその名前は使われています:04/12/17 06:06:25 ID:YMBopNSB
>>25
最近ファンタジー小説そんなにブームなんだね
指輪は導入部分で挫折しないようになw

28 :既にその名前は使われています:04/12/17 07:36:24 ID:FmhSJ5aZ
指輪は高校の時、3回読み込んでやっと面白いと思った記憶がある。

1回目はなんだかよく分からず、気に入ったとこだけ読み込み。
他はなんとなくで飛ばしまくり。
2回目はどうにか通しで。でも、まだよく分からなかった。
3回目通しで読んで、「うわ、こんな緻密で面白かったのか!」と。

自分で言うのもなんだが、俺ガキの頃から相当本は読む方。
それでも3回必要だったわけで、緻密ゆえに難しいところがあると思われ。



他にお勧め・・・魔法の国ザンス、パーンの竜騎士シリーズ(これちょっとSF)、
あとライト系に入るんだろうが、河原よしえの砂の民の伝説かな?

いわゆるライト系ファンタジーとは毛色が違って、面白いぞ。

29 :既にその名前は使われています:04/12/17 07:56:07 ID:QTUcFJ8O
個人的にコメディ要素が無いとダメ。全く読む気がしない。
小説に限らず、あらゆるメディアの物語について言える。

30 :既にその名前は使われています:04/12/17 08:17:28 ID:XryBrNZF
SS投下してもいいんでしょか。

31 :既にその名前は使われています:04/12/17 08:23:04 ID:FmhSJ5aZ
>>30
F5連打中

32 :既にその名前は使われています:04/12/17 09:54:06 ID:pql5pE03
指輪は過大評価の典型かもしれぬ。
トールキンは設定厨なだけでストーリーテリングの才能はあまりないからなあ。

他にもいろんな作品が読める現状で、敢えて読むほどじゃない希ガス。

33 :既にその名前は使われています:04/12/17 10:22:14 ID:QTUcFJ8O
>>ストーリーテリングの才能

英語で書かれた作品およびそれをそのまま直訳したものに、それを求めるのは酷
英語は科学論文の記述には最適だけど
小説にはあまり向かない言語だと思う
日本語の方が柔軟(悪く言えば曖昧でそれゆえに科学の記述には向かない)

34 :へっぽこφ(・_・; ) ◆w3Zp1E1s1M :04/12/17 12:34:40 ID:lb5U5wDT
指輪は原作発表の当時も、評価がもめたみたいだね。
絶賛と、さして評価すべきところはない凡作っていう、
ふたつの意見に別れてたみたいなことが後書きに
かいてあったような気がする。

日本ではさらに翻訳の問題があって、評価が混乱してるのか・・・・。

35 :既にその名前は使われています:04/12/17 12:37:17 ID:trXpH5qR
※指輪物語を楽しく読めない方へ※

作中のシーンを想像する時は、ホビットをタルタルに置き換えてみましょう。
それだけで大分楽しめるはず。

36 :既にその名前は使われています:04/12/17 13:28:40 ID:5/2P1jTf
35
ありがと!

37 :既にその名前は使われています:04/12/17 14:23:36 ID:4LVheanH
>>35
ヒュム内「糞タルの癖に指輪持ってんじゃねーwww
      これは俺がもつべきwww」

…とか考えたが、エル狩がかっこよすぎるので却下か。

中の人層化入りしやがったけどなー…orz

38 :30:04/12/17 15:18:25 ID:ueP9u+Ek
世界最大の商業都市国家、ジュノには、毎日多くの商人、冒険者が集まる。国内最大の取引場、下層競売前となれば、その混雑は筆舌に尽しがたい。
「にいちゃん、残念だけどそれはここじゃ扱えないね。珍しい品だけどさ」
競売職員が男に答える。男は、腕に不思議な色の大きな卵を抱えていた。
「そう、か。わかった」
―さて、これ、どうするべきか。
卵は、男がシャクラミの地下迷宮にて、骨細工のための材料を採掘していたときに偶然掘り返した物である。彼にはそれが飛竜の卵だということはわかったが、育てるつもりもない。競売にかけようかと思ってジュノに来たものの、見事にもくろみは外れてしまった。
―ああ。息子にでも、あげようか。
そう男が思い付いたとき、彼は突然声をかけられた。


39 :30:04/12/17 15:40:22 ID:ueP9u+Ek
「ねえ、あなた」
男が声に振り向くと、そこには紫色の鎧を着けた美女が立っていた。身長は170センチほど、背にはそれより長い槍をさしている。
見覚えはない、ヒュームの女性だ。
「何か・・・?」
「その卵、必要ないのなら譲っていただけない?」
「・・ふむ」
少し悩んだが、やはり彼は先程思い付いた考えが既に気に入っていたので、断ることにした。
「申し訳ないが、息子にでもあげようかと思っているんだ。なんならシャクラミにいけば掘れるかもしれんぞ」
女はそれを聞いて少しイライラした様子を見せがら答えた、
「その卵じゃなきゃだめなの。お金は払うわ」
「ふうむ・・・しかし・・・ぐ!?」
突然女の形相が変わった。殺気がふくれあがり、それをまともに喰らった男がよろめいた。
「わからずやね・・・そこまで嫌だというなら、殺してでも 奪い取るっ!」
女が槍を抜く。あたりがざわめいた。
―街中で!?狂って・・・!!
「光よ奪えっ!フラッシュ!」
「うあっ」
異様に眩しい光が走った。女、周囲の人々が思わず目を押さえて蹲った。
―今だ!
男は狂った女から逃げるべく、人混みの中に紛れ込むように走り出した。

40 :30:04/12/17 15:42:10 ID:ueP9u+Ek
読みづらいし文章おかしい・・・
携帯からっていうのもありますが、スレ汚しすいません・・・

41 :既にその名前は使われています:04/12/17 15:43:53 ID:YMBopNSB
携帯からかい!!!

42 :既にその名前は使われています:04/12/17 15:44:05 ID:trXpH5qR
無理すんな

43 :既にその名前は使われています:04/12/17 15:49:21 ID:azA4d/vv
あぁ〜タルタル戦士の続きが読みたい・・・

44 :既にその名前は使われています:04/12/17 18:45:53 ID:FmhSJ5aZ
>>44
タルタル戦士は夢を見る、だっけ?

あそこの白魔道士のヤツが、俺好き

45 :既にその名前は使われています:04/12/17 21:36:53 ID:2BclYHJw
保守

46 :既にその名前は使われています:04/12/17 21:48:58 ID:Z0GYRTUJ
なんか続きを期待されてる人がいるようなのでアップしづらいですな。

つーか早く続き書いてあげれ。

47 :既にその名前は使われています:04/12/17 22:30:40 ID:lb5U5wDT
age

48 :既にその名前は使われています:04/12/17 23:08:15 ID:2WhEcz7V
>>46
よーし、「熱砂の戦士アンティ仮面」の第三部・外伝を……

49 :既にその名前は使われています:04/12/17 23:17:25 ID:f6MhImfc
タルタル戦士は夢を見るか、懐かしいな。
同じ作者が、外伝っぽいのを書いていた記憶があるが、、、レッドナントカ??だっけ。

白魔導士は、白の探求者かな。
あれは、今も続いてるんだが、後半になっていくにつれて登場人物が多くなってきて
どんな奴だったか、さかのぼるのが大変(´・ω・`)

50 :既にその名前は使われています:04/12/18 01:06:46 ID:DXZHsu4g
『世界の中心で、愛撫される』
白血病に冒されいていく女子高生・アキが、犯されてイク。
はたしてサクちゃんはサックを着けてくれるのか?

『挿入する準備はできていた』
その先にはあるのは破滅であり崩壊。
挿れてしまえば、あとは果てるのみ。そんなことはわかっている。
それでも私たちは前へと進む。

『ハリー・ポッターとアヌス我慢の囚人』
とある刑務所で毎日のようにケツを掘られる囚人がいた。
通称シリウス・ブラック。あまりにも使いこまれたアナルがうっすらと黒ずんでいた為にそう呼ばれていた。
さすがの黒アナルも限界を超え、我慢しきれなくなったブラックは脱獄を試みることに…。

51 :既にその名前は使われています:04/12/18 01:09:02 ID:DXZHsu4g
『彼のを またシャブろう』
東北の山あいの村に風と共に突如現れた少女。
奇抜ないでたちをした赤い髪の異形の少女は竜巻フェラで男を昇天させると、
いつのまにか姿を消していた。風の中から声が聞こえる「またシャブりに来るね」

『世界がもし100人のマラだったら』
世界がもし100人のマラだったら・・・
6本は まだ毛が生えておらず
13本は 穴に入ったことがない

72本は ハイネックセーターで顔を半分隠し
1本は なんらかの手術を受けている

4本は 勃ち上がるのに薬を必要とし
28本は 小便排泄以外に出番がなくなった




52 :既にその名前は使われています:04/12/18 01:11:06 ID:XnwiIEYH
age

53 :既にその名前は使われています:04/12/18 02:03:40 ID:3YoJG+J4
age

54 :既にその名前は使われています:04/12/18 02:19:03 ID:omzqHRby
ttp://www.geocities.jp/yuu456654/story/top1.html
なんか色々探してたらみつけた
人を選ぶかもしれんが、漏れは結構すきだな、これ
ツッコミどころは多いがなw


55 :既にその名前は使われています:04/12/18 03:05:13 ID:ZHm+R8IO
age

56 :既にその名前は使われています:04/12/18 04:09:39 ID:ZHm+R8IO
age

57 :既にその名前は使われています:04/12/18 09:16:20 ID:XI0NyVz5
>>49
あれ、探求者まだ続いてたのか?!
昔誰かがまとめてくれたサイト見てるんだが、更新ないから
ストップしてるもんだとばっかり思ってたよ。

58 :既にその名前は使われています:04/12/18 13:32:51 ID:ZHm+R8IO
age

59 :既にその名前は使われています:04/12/18 15:19:12 ID:ZHm+R8IO
age

60 :既にその名前は使われています:04/12/18 15:20:15 ID:ZHm+R8IO
77もスレがある・・・・
圧縮来そう・・・・

61 :既にその名前は使われています:04/12/18 16:20:19 ID:ZHm+R8IO
保守

62 :駄文書き ◆tM1C/CApAM :04/12/18 17:23:13 ID:XI0NyVz5
ごめ、トリップテスト。

63 :駄文書き ◆tM1C/CApAM :04/12/18 17:25:01 ID:XI0NyVz5
なんとなく書きあがったから、保守代わりに投下。
思いつきでさらっと書いちまったから、駄作なのはご容赦。

---------------------------------------------------------

「お茶ですよ〜!」

 少女の声が響き渡る。
 よく通るその声は、薄暗い坑道の中で反響し、奥までよく聞こえた。
 黙々とつるはしを振るっていた鉱山夫たちが、顔を上げる。

「おーい、こっちにも頼む!」
「は〜い」

 暗い曲がり角からぴょこんと顔を出したのは、意外にもヒュムではなく、猫の耳を生やした子だった。
 このミスラの子、鉱山夫のひとり、ガルカのドルグが拾った養い子だ。用事があって町を出て遠出した折に、遺体にすがりついて泣いているのを見つけたのだという。
 少女はよほど怖い目に遭ったらしい。震えながらこの町へ連れて来られたあと、高熱を出して寝込み、治った時にはその時の記憶を失くしてしまっていた。
 だから皆で口裏を合わせて、親は危険な場所へ行かなければいけなくなったため、ここへ預けていったことにしてある。


64 :駄文書き ◆tM1C/CApAM :04/12/18 17:27:00 ID:XI0NyVz5
「はい、どうぞ」
「おう、いつもすまねぇな」

 慣れているのだろう。猫耳の少女は手際よく狭い坑道を移動しながら、
まだ暖かいお茶を鉱山夫たちの水筒に注ぎ分け、干し肉を手渡していく。
 一通り渡した後、少女はひときわ厳めしい顔のガルカにまとわりついた。

「今日はね、晩ご飯ダルメルのお肉なの。
 今朝ダルザックさんが冒険から帰ってきて、おみやげに塩漬けくれたのよ?
 もうね、ちゃんと朝からシオヌキしてるんだから!
 でもちょっとしかないから、大羊のお肉足さないとダメかなぁ。焼いたらいい? シチューがいい?」

 大きな手が、猫耳の頭を優しく撫でる。
「ラディー、お前の好きになさい」
「うん!」
 身を翻し、ぱたぱたと軽く少女が駆けてった。

「まさかあんたが女の子、それも異種族の子を、あんなに可愛がるとはなぁ」
「あの子はいい子だ」
 彼は一言、ぶっきらぼうにそう答えると、お茶を飲んで干し肉をかじった。

65 :駄文書き ◆tM1C/CApAM :04/12/18 17:29:19 ID:XI0NyVz5
 その日もいつもと同じだった。
 養い親のドルグは、近年再開発されたツェールン鉱山に出かけ、養い子のラディーは洗濯と掃除とに追われる。
 午後からはコウモリのねぐら亭のおかみさんの所へ行って、いつも通りお茶と干し肉の用意に大忙しだった。

 実は午後のお茶の費用、国の方から出ている。
 もっとも慈愛や慰労の精神などとは無縁で、鉱山夫の不満を少しでも和らげるための政策だ。

 ただ猫耳の少女は、そんなことはもちろん知らない。
 大好きな養い親が働く鉱山に、手伝いとして堂々と入って顔を見られ、お茶を届けられるのが
嬉しいと言うだけだった。
 それと、ほんのちょっとだが手伝い賃がもらえる。それを貯めてちょっとしたものを買ったり、
養い親にプレゼントしたりするのは、何よりの楽しみだった。

「こんにちは〜!」
 宿屋の下働きに手伝ってもらい、鉱山入り口までの長い坂を、お茶と干し肉を持って登る。

「おう、いつもありがとな。連中待ってるから、早く行ってやってくれ」
「は〜い!」

66 :駄文書き ◆tM1C/CApAM :04/12/18 17:30:35 ID:XI0NyVz5
 いつもどおり鉱山に入り、十字路を左へ折れ、石畳からむき出しの土に地面が変わる辺りだった。

 突然の轟音。そして衝撃。

 思わず頭の上の両耳をおさえて、しりもちをつく。
 お茶を入れたヤカンが転がって、甲高い音を立てた。

「な、に……?」

 恐る恐る立ち上がる。とても嫌な予感がした。
 ぴくり、と猫の耳が動く。
 ミスラの聴覚は、他種族とは比べ物にならないほど鋭い。
 その耳が、奥から聞こえる音と声とを捉えていた。

「落盤だっ!」
「早くそこの岩をどけろ!!」
 走り出す。
「ドルグ、ドルグっ!」

67 :駄文書き ◆tM1C/CApAM :04/12/18 17:31:43 ID:XI0NyVz5
 暗い坂道を駆け下りてたどり着いた広間は、さながら野戦病院だった。
 何人ものヒュムが、血だらけのまま横たわり、うめき声を上げている。
 頑健なガルカたちはもう少ししっかりしていたが、それでも血だらけなのは変わりなかった。

「あ、あ……」
 足が震える。

「ラディー、今日は帰りなさい。ここにいたら危ない」
 鉱夫の誰かが言っていることも、耳に入らない。
 頭がずきずきと痛む。

「ラディー、大丈夫か? 家まで連れてってやろうか?」
 心配した声には答えず、少女はぽつりと漏らした。
「ママ……」

 そうだ。忘れていた。
 あの時も、こんな風にみんな血だらけで――。

68 :駄文書き ◆tM1C/CApAM :04/12/18 17:34:11 ID:XI0NyVz5
 もう日が落ちて、暗くなりかけた頃だった。
 場所はどの辺だったのだろう……?
 ともかく隊商は、道を急いでいた。もう少し先にある、アウトポストと呼ばれる駐屯地近くまで行って、夜を過ごすためだ。
 だが、たどり着く事はなかった。

「ヤバイ、亀のヤロウだ!」

 誰かが叫ぶ。
 チョコボ車が止まり、男たちが武器を手に取る。
 金属のぶつかり合う音がし、チョコボの甲高い声がそれに重なった。

「ラディー、あなたはここに隠れてなさい」
 ローブに身を包んだ、ミスラの女性が立ち上がる。

「ママは?」
「ママは白魔道士だもの、行かなきゃ」

69 :駄文書き ◆tM1C/CApAM :04/12/18 17:35:57 ID:XI0NyVz5
 音を立てちゃダメ、そう言い残して母親は出て行った。
 言いつけどおり、息を殺して荷台の隅に隠れる。

 何かを切り裂く音。悲鳴。
 怖くて怖くて、耳をしっかり押さえて目をつぶって、終わるのをひたすら待つ。
 だから、気づくのが遅れた。

 それでも気配を感じて避けられたのは、ハンターとして優れた、ミスラの子だったからだろう。
 とっさに”何か”を感じて、箱の陰から飛び出す。
 同時に冷たく重たい剣が、隠れていた箱を粉砕した。

 剣と盾とを構えた、大きな亀。
 その黒い姿が、目に飛び込んでくる。

「ひっ……!」

70 :駄文書き ◆tM1C/CApAM :04/12/18 17:37:41 ID:XI0NyVz5
 声にならない声を上げて、それでもラディーは動いた。
 そうしろと、頭の中で何かが告げたのだ。
 俊敏な動きで亀の剣をかいくぐり、そのままの勢いで荷台の外へと飛び出す。

――地獄、だった。

 さっきまで一緒にいた隊商の仲間が、血だらけで倒れている。
 腕と、下半身のない姿で。
 そこにも、そしてあそこにも。

「あ、あ……」
 さすがにすくみかけたところへ、声が飛んだ。

「ラディー、逃げろっ!」
 まだ生きていた者が、少女の方へと視線を向けた亀に立ち向かい、叫ぶ。
「早くっ!!」

71 :駄文書き ◆tM1C/CApAM :04/12/18 17:40:03 ID:XI0NyVz5
 それが彼の最後の言葉になった。
 亀の剛剣が振るわれ、首が中を飛ぶ。

「やっ――!」

 自分でも何を言っているか分からぬまま、それでもラディーは走り出した。
「逃げろ」という言葉が、幸いにも頭の中に残っていたのだ。
 ぐちゃりと踏んて足を滑らせた物は、果たして何だったのか。
 確かめる間もなく、少女は体勢を立て直してまた走る。
 亀が、追ってきていた。

「やだよう……」

 だがここでも、ミスラという種族が幸いした。
 ただでさえ俊敏で夜目の効く種族の、それも身の軽い子供を、鈍重な亀は追いきれなかった。

72 :駄文書き ◆tM1C/CApAM :04/12/18 17:41:59 ID:XI0NyVz5
 本能的に安全な場所を求め、手近な崖を軽々と這い登る。
 剣が届かない高さまで来て下を見ると、まだ諦めきれないのか、亀がこちらを見上げながら吠えていた。
 が、重い甲羅を背負った彼らに、切り立った崖を登れるわけもない。

 力を振り絞って、更に上の岩棚まで登り、亀裂の隙間に隠れる。
 亀はそのあともしばらく吠えていたが、ついに諦めたらししい。静かになったところでそっと下を覗くと、もう何もいなかった。

 やっと安心してうとうとと眠り、陽が昇ってから、どうにか崖を降りる。
 そのままふらふらと、だが亀には用心しながら辺りを歩き回り、やっとラディーは何かがくすぶる煙を見つけた。

――何も、なかった。

 たどり着いた場所には、隊商の残骸だけ。
 皆が引き裂かれていて、辺りは血でぬかるんで……。


73 :駄文書き ◆tM1C/CApAM :04/12/18 17:44:30 ID:XI0NyVz5
 わぁわぁ泣きながら、皆の名前を呼んで回ったが、動く者はなかった。
 やがて、ローブを着たミスラを見つける。
「ママ!」
 ゆすったが、やはり動かない。
「ママ起きてよ! ねぇ逃げようよ! ママ、ここ危ないよ……」



 そう、思い出した。
 あの時ずっと泣き続けて、やっと皆が死んだのだと理解して、今度は自分を責めた。
 ひとりだけ戦う事もせず、ママのように魔法を使うこともせず、逃げてしまった自分を責めた。
 泣きながら責めて責めて責め続けて――辛くて辛くて、ドルグに拾われたあと、今度はその記憶を封じ込めてしまった。

 なんて自分はひどいんだろう、そう思う。
 何もしなかった上、忘れてしまうなんて。
 ぎゅ、と握られた手に力がこもる。

――その時。

 ふわり、と何かが少女に触れた。

74 :駄文書き ◆tM1C/CApAM :04/12/18 17:46:11 ID:XI0NyVz5
(誰も、あなたを責めたりしてないから)

 はっと顔を上げる。
 たくさんの、透き通った影が見えた。

「ママ……?」

 それだけではない。
 たくさんの、懐かしい顔。
 影たちが、口々に言う。
 ラディーが助かって良かった。戦った甲斐があった。
 お前を死なせたら、死んでも死に切れなかった。俺たちのことは気にしなくていい……。

「みんな、怒って……ないの?」

 くしゅんと耳と尻尾を垂らして訊ねる少女に、影たちが優しく笑う。
 怒るもんか。そんなことあるはずがない。そう、口を揃えて言った。
 そんなヤツがいたら、俺がぶん殴ってやる。お前、もうぶん殴れないだろ。あ、そうか。
 皆の昔と変わらぬ軽口に、ラディーもくすりと笑う。

75 :駄文書き ◆tM1C/CApAM :04/12/18 17:47:49 ID:XI0NyVz5
 すっ……と、母親が歩み出た。

(ほら、目をつぶってママに合わせて)
 言われるままに目をつぶる。
(そう、上手。そのまま心を澄ませて、光を捉えて――)

 あとは簡単だった。
 導かれるように、軽く広げられていた手が片方上げられる。
「――ケアル!」
 目の前でうめいていたヒュムを、柔らかい光が包んだ。

「っつ……おぉ?!」
 彼が驚いて傷をさする。
「すごい、血が止まってる!」
「ラディー、お前魔法が使えたのか?!」

 当の少女はワケが分からず、目をぱちくりさせていたが――すぐに事態をのみこんだ。

76 :駄文書き ◆tM1C/CApAM :04/12/18 17:49:49 ID:XI0NyVz5
(ママからの、プレゼント。ゴメンね、これだけしかなくて)
(ううん!)
 大好きなママに、心の中で答える。
(大丈夫、魔法使えば、ママといつもいっしょだもん!)

 それから少女はケアルを唱えて唱えて、魔力を使い切っては座り込み、回復するとまた唱えて。
「こりゃ驚いたな、ひどい事故だと聞いたんだが」
 ヒュムの医者がようやく駆けつけてきた頃には、とりあえず皆、応急手当は終わった状態だった。

「あの子が魔法が使えたんでさぁ」
「けが人に、片っ端からケアルかけてまわったんだ」

 鉱夫たちが、口々に言う。
 思わぬ事態に、派遣されてきたヒュムの医者はいたくプライドを傷つけられたようだったが、それでも思いなおして手当てを始めた。
 当の本人は疲れたのだろう。養い親の腕の中で、既に眠りこけている。

「ドルグ、今日はもういいからあがれや。お嬢ちゃん、早くベッドで寝かしてやりな」
「すまないが、そうさせてもらう」
 養い親のガルカは、その腕に小さなミスラの養い子を抱えて、鉱山を後にした。

77 :駄文書き ◆tM1C/CApAM :04/12/18 17:53:03 ID:XI0NyVz5
 数日して採掘が再開された時、少女の一日は前にも増して忙しくなっていた。

 養い親のドルグはいつもどおり、近年再開発されたツェールン鉱山に出かけ、養い子のラディーもいつもどおり洗濯と掃除とに追われる。
 だがその後お昼まで、商業区にある魔法屋のタルタルのところで、白魔法の勉強が始まったのだ。

 もっともその白魔道士が言うには、ラディーには確かに白魔法の才能はあるものの、ここで学んでも使えないだろうということだった。
この子は理論より本能で魔法を使う少数派で、呪文を覚えることがイコール使えるにはならないのだという。
 とはいえ勉強自体は無駄にはならないだろうと、彼は気前よく教師役を引き受けてくれた。

――ただえさえこの国では珍しいミスラの子で、しかも珍しいタイプの魔道士だったことが、興味を引いただけらしいが。

 ともかくラディーにしてみれば大変だ。急いで洗濯と掃除を済ませ、魔法屋へ勉強に行き、帰ってきてお昼を食べて、今度はお茶を用意して……なのだから。
 幸いそれでも当人は、けっこう楽しいらしい。夜になって食卓に着くと、養い親にあれこれと今日教わった事をご機嫌で話していた。

78 :駄文書き ◆tM1C/CApAM :04/12/18 17:53:54 ID:XI0NyVz5
 今日もお茶を配りに来て、ヤカンを持ってシッポをゆらゆらさせながら走り去る少女の後姿に、鉱夫のひとりが言った。

「まさかあんたが、あの子に魔法を習わせるほど、可愛がるとはなぁ」
「あの子には才能がある」

 養い親はぶっきらぼうに言い、お茶を飲んで干し肉をかじる。
「はは、ちげぇねぇや!」
 同僚たちが声をあげて笑った。


END

79 :既にその名前は使われています:04/12/18 18:01:58 ID:ZHm+R8IO
職人きた〜ヽ(`Д´)ノ

楽しく読ませてもらいましたm(_ _)m

80 :既にその名前は使われています:04/12/18 18:57:27 ID:h/J9E6Uq
あげ

81 :デュミナス・ヴァナディール 1/10:04/12/18 19:26:51 ID:DdbBsCa7
 流れ出した砂時計は、私の手の中で、時の流れを静かに鳴らしている。
「ん……砂時計は、確かに動いてる。
 ここがデュミナスって事は、間違いないわね。それにしては……」
 違和感を拭えない。砂時計を使って転移してきたここに、戦場の切迫した空気はない。
 南サンドリアのモグハウス前は、耳鳴りがするほど静まりかえっている。
 デュミナス名物の石像やモンスターは、どこにもいない。仲間の姿も。
「ここ、デュミナスよね?にしては、普通に陽が昇り始めてるけど。
 もしかして砂時計が壊れてるとか……ねぇ、コーネリア?」
「砂時計に破損があれば、作動すらしないはずです」
 ウィスパーボイスと共に、サンドリアと過去に悔いを残す幽霊が現れた。
 死してなお、裏世界に潜む闇の王討伐に働く女……コーネリアの足下から
沸き立つ金色の泡は、使い魔のように四方へ散り、街路へ、裏路地へ飛び込んでいく。
「……探ってみましたが、南サンドリアに存在するのは私たちだけのようです」
「そんな……私と一緒に、五十人近い仲間がデュミナスに入ったのよ?誰もいないなんて」
「原因は不明です。確かなのは、ここが暗き闇に落ちた異世界、いつと知れない過去という事」
 金髪の幽霊と私は、無人の城下町を歩きながら、デュミナスとの違いを数えた。
「空の色も空気も澄んでるし、獣人に占拠された感じじゃないわね……」
 街の外へ通じる門を塞いでいるはずの、闇の障壁がない。いよいよデュミナスらしくない。
 門の外から、金色の泡がコーネリアの元へ戻ってきた。主人を困惑させる知らせをもって。
「冒険者よ。どうやら、このデュミナスは、ロンフォールへ続いているようです」

82 :デュミナス・ヴァナディール 2/10:04/12/18 19:28:48 ID:DdbBsCa7
「うおおっ?」
 城壁の外に出た途端。私は耳を喧噪に塞がれ、思わず後ずさった。
「な、なによこの人の数はっ?」
 むせ返るような群衆の熱気。道化師らしい人々と観衆の笑い声が、
抜けるような青い空に響いている。
「なんてお祭り騒ぎ……ザルカバードにまで響いてそうね」
 ハロウィンのキャンペーンでも、三国に集まる人間はたかが知れている。だというのに、
城門から見渡せる限り、西ロンフォールの森に冒険者があふれかえっている。
 私が知る限り、ヴァナディールでこんな大規模なイベントが起こったことはない。
 誰もが冒険を忘れたように。クエストやミッションの苦労は誰からも聞こえない。
 ロンフォールの森で、思い思いに雑談を交わし、あるいはただ、風景を眺めている。
冒険者にとって、ヴァナディールで時間を過ごすことが、何にも代え難いというように。
「街に人がいないと思ったら。外でイベントをやってたのね。
 ねぇコーネリア。デュミナスの時代って、こんなに平和だったの?」
「闇に落ちた世界と、過去は同意です。この光景は遠い過去に違いありません、が」
 金色の泡をあちこちへ飛ばしながら、コーネリアは油断無く辺りをうかがっている。
「この世界に、デュミナスの影はおろか、闇の王の存在も感じません」
 コーネリアの体を、すれ違った冒険者の肩がすり抜ける。彼女は物憂げに笑った。
「この世界に私がするべきことはない証拠ですね」
「コーネリアになくても、私にはあるってことね。この世界に呼ばれた意味が」

83 :デュミナス・ヴァナディール 3/10:04/12/18 19:29:55 ID:DdbBsCa7
 人混みを逃れて、私たちは城壁の影で着替えをすませた。
 どういうわけだか知らないけど、お祭りに参加している人々はみんな軽装なのだ。
冒険者らしい人にしても、初期装備に毛が生えたような防具しか着ていない。
「アダマンキュイラスなんて着てたら、目立ってしかたないっての」
 理解できない状況下で注目されるなんて、敵陣の中でインビンジブルを使うくらい自殺行為だ。
「初期装備を持ってて助かった……っと。おまたせ、コーネリア」
 着替えている私をマントで覆ってくれてたコーネリアは、小さく頷いた。
「冒険者よ。砂時計の機能は、時間を越えて冒険者を派遣する力。
 ヴァナディール・サンドリアへの道筋は、私があなたたちを必要としたから、
開けました。だから」
「同じように、誰かが私を必要として、この世界へ導いたってこと?
だったら、砂時計を使った仲間も一緒に来るはずでしょ。どうして私だけ」
 愚痴りながら、遠くで賑わうお祭り風景を眺める。
「石像と獣人に占領された街を開放しろ、って話なら目的はわかりやすいのに。
 こんなお祭りの中で何をしろっていうの?」
 途方にくれて見上げたサンドリアの城壁には、旗が揚がってない。
 バストゥークから来たというガルカの話が聞こえたけど、彼の口からは、
誰もが熱波にうんざりするセルビナ海岸の暑さは語られない。
 レベル30を越えた冒険者は、ソムログを歩く時に敵に見つからないルートがない、と泣いている。
「インビジ系の魔法がない世界ってわけじゃ、ないわよね。使ってるタルタルはあそこにいるし」

84 :デュミナス・ヴァナディール 4/10:04/12/18 19:31:22 ID:DdbBsCa7
 城門からラテーヌへ伸びる林道のそばに座り、そのタルタルはサンドリアの城門を
見上げていた。
 彼は身じろぎひとつせず、肩に載せた何かを構えるようなポーズで自分を取り囲む
群衆を向いている。
「インビジを使って隠れてるタルタルがそんなに珍しいのかしら」
 透明のタルタル前には、数十人のタルタルが横並びで座っている。彼らの後ろには
更に大勢のパフォーマーが、それぞれに芸を展開している。
「まるで子供をあやしてるみたい」
 ロンフォールのお祭り騒ぎを目指してやってきた旅人は、透明のタルタルがここに
いると聞いていたのか、汚れた装備で坂道を登ってくる。
「冒険者よ。あなたの砂時計を貸して下さい」
「ん、いいよ……って、コーネリア。時計を捨てれば、元の世界へ帰れるのよね、私。
 ここはデュミナスに違いないんだから」
「おそらくは。しかし、あなたがこのデュミナスから脱出すれば、何も変わることは
ないでしょう」
 そう言いつつ、コーネリアは砂時計の頭を人差し指で叩いた。
「私に負わされた責任は多いってわけか……って、何やってるのコーネリア」
 コーネリアが触れた砂時計の頭は、青白い花を咲かせていた。いや、それは
とても小さなルーン文字で構成された、魔法陣。
 コーネリアは、魔法陣に問いかけるように、私が知らない言語を唱えた。

85 :デュミナス・ヴァナディール 5/10:04/12/18 19:32:31 ID:DdbBsCa7
「砂時計に留まる人の思いは、この時代を覚えていたようです」
 そう言ったコーネリアの視線は、砂時計が咲かせる魔法陣に落ちたまま。
「この世界は近く、転生の時を迎えます。
 ガルカだけではなく、人もミスラも……獣人も」
 コーネリアの話を、素直に受け取れない。転生についての知識は、
バストゥークのガルカから聞きかじって、一通りは知っている。
「転生って、死んだ人が生まれ変わることを指すんでしょ?
 コーネリアがどうやって得た情報か知らないけど、それって」
「ヴァナディールの歴史には、わずかな空白があります。
 全ての存在が、その時を忘れていた時間。長くを生きるガルカにさえ、
その間の記憶はないと言います。
 空白の時間を繋げる石碑があると聞いたことがありますが……どこにあるのか」
「誰もが忘れた、時間の空白、ね。
 だったら、このお祭り騒ぎは、転生の前祝いってこと?」
「ええ。皆、それぞれに転生が訪れることを知っているようですから」
 私の軽口を、コーネリアは真剣な顔で肯定した。
「って、うそ?冗談で言ったのに、私」
「生けとし生けるもの、全てが死に絶えるに等しい状況が、すぐに起きます。
 砂時計の砂が落ちきる、あと三日と数時間の間に」
 聞こえる祭囃子が、急に悲しく感じられた。

86 :デュミナス・ヴァナディール 6/10:04/12/18 19:33:45 ID:DdbBsCa7
「私がこの世界に呼ばれたのって、転生を食い止めろってことなの?」
 途方に暮れたまま、人気のない東ロンフォールの森を歩く。
 デュミナスが闇の王の影響を受けた世界と考えるなら、サンドリアに
留まっていても仕方ない。ザルカバードへ向かい、転生の原因を探すつもりだった。
「……無理のようですね」
 コーネリアは呆れたように、ラングモント峠を眺めている。
 種族装備すら持っていないレベルの冒険者が、峠ヘ飛び込む順番待ちの列を
作っていた。
 洞窟の奥から響いてくる断末魔の叫び。突入した冒険者が全く帰ってこないあたり、
洞窟の入り口には死体の山が築かれているだろう。
「転生の前に腕試し、っていっても無謀すぎるわ、あれじゃ。
 テレポヴァズは不思議な力でかき消されるし……どうしたもんだか」
 やりきれない気持ちで、サンドリア城を振り返った。その私の視線に、赤い鎧の
一団がひっかかった。
「うわ。久しぶりに見た」
 彼らを何と呼んでいただろう。全身を赤い甲冑で包んだ騎士団。その装備は、
炎の色をしたオーラを纏って、王国の騎士とは全く違う威厳を放っている。
 東サンドリアを流れる川に足を浸し、赤の騎士団が十人以上も集まって
何かを話し込んでいた。

87 :デュミナス・ヴァナディール 7/10:04/12/18 19:35:24 ID:DdbBsCa7
「引き留めてごめんなさい。赤の騎士なら、ご存じかと思って。
 これから起こる転生の原因」
 騎士団の打ち合わせが終わるのを待って、私は騎士をひとりつかまえた。
 いぶかしそうにする騎士に、私は荷物から装備を取り出した。
愛用のアダマンキュイラス、レリック装備。私の銘を入れた片手剣。
 この世界の誰も、装備していないアイテム。その数々に、騎士は驚きの声を上げた。
『すごいものだな。実用を考えれば、ジャッジ装備の効果が味気なく思える』
 騎士は、私のヘラクレスリングにひとしきり感心し『なるほど』とひとつ頷いた。
『君が未来の冒険者だと信頼しよう。ようこそ、カオスへ』
 騎士は私と握手すると、自らアーメットのフェイスガードを上げ、素顔を見せてくれた。
口元を髭で覆われた丸顔は、いかつい鎧とはひどくアンバランスで、人なつっこい。
寝不足なのか、充血した目は疲れていて、彼の仕事の過酷さを悟れた。
『どうだ。君にしたら、物足りなく思えるだろう?
 各国を繋ぐ交通手段は、まだ開通していない。バストゥークの跳ね橋は
意味もなく動いているだけだ。
 おまけにギルドが活動していないから、簡単な装備や食事すら作れない状態なんだ』
「だから、あれだけお祭り騒ぎしてるのに、花火がひとつも上がってなかったんですね」
『ほぅ、花火ね。……予定になかったな。
 いやいや、うちの事情でね。
 それより……そうか。転生の原因を知りたいか』

88 :デュミナス・ヴァナディール 8/10:04/12/18 19:36:53 ID:DdbBsCa7
『確かに君の言うとおり。これから転生の前準備が始まる。
 全ての冒険者には、一旦休んでもらう』
「まるで、騎士さんが転生させるような……」『似たようなものさ』
 赤い甲冑の騎士は、細い目をさらに細めて笑うと、話を続けた。
『俺達は、ヴァナディールに生きる全冒険者の望みを、最も良い形で叶える。
 君の言う転生に関わっていて当然だろう?』
 私は、自然に頷いていた。……なぜだか、騎士の言葉に、思い出したことがある。
『転生の後、生きたいと望む全ての冒険者の希望を叶える。
 彼らにはより広い世界と、自由を与えよう。君が知る世界の始まりだよ』
 やっと始まるんだ、と騎士は言った。
『だから、今日はヴァナディールの終わりではないよ。
 長い長い、永遠に続く冒険の始まりだ。だから皆、待ちこがれている。終わりをね』
 ヴァナディールの始まりを、目撃する幸運。騎士は言う。全ての冒険者は
それを期待していると。
 まだ始まっていない。不完全なこの世界は、冒険者と共に終わりを迎え、転生を待つ。
『君がするべき仕事はないよ。我々のスケジュールは滞り無く進んでいる』
 しかし、と騎士は私に真正面から向き直った。
『私には、君に聞きたいことがある。
 君がこれから死ぬとしたら、転生を選んでくれるかい?
 まだヴァナディールで生きたいと望んでくれるか?』

89 :デュミナス・ヴァナディール 9/10:04/12/18 19:37:51 ID:DdbBsCa7
 夕暮れに染まるサンドリアの空に、祭囃子が響いている。
「冒険者よ。あと二十分で、砂時計の効力は失われます」
「そう。ったく、結局、私がここへ何のために呼ばれたのか、わからなかったわ」
 東サンドリアのお祭り騒ぎに戻ってきて、ただ時間が過ぎるのを待つ。
 終わりを待つ、人々の喜び。新しいヴァナディールの始まり。
残り少ない時間を生きる人々の期待を応援できると、私の仲間は何人言えるだろう。
「彼に、私の姿は見えなかったようですね」
 砂時計を手に、コーネリアは群衆を眺めている。
 転生を待つ冒険者に囲まれて、赤い甲冑の騎士は何やら礼を言っている。
「人気あったのねー、あの人。知らなかった」
「……冒険者よ。どうしてあの時、騎士にあんな答えを出したのです?」
 そう聞いてきたコーネリアは、ひどく神妙な顔をしている。
「ん?私があの髭面に言ったこと、気に入らなかった?」
「あなたの考えに口出しするつもりはありません。
 しかし、彼が期待していた答えは」
「わかってるわよ、そんなこと。
 カオスにタイムスリップしたせいか、転生前の記憶が戻ってるんだから」
 誰もが待ちこがれていた時間がやってくる。
 他の場所にいる仲間と、リンクシェル会話が通じないという声があちこちから響いた。
 遠くから津波が押し寄せるように。サンドリアへ終末が訪れる。

90 :デュミナス・ヴァナディール 10/10:04/12/18 19:42:25 ID:DdbBsCa7
「終わった……わね」
 サンドリアの丘陵を抜ける風に、冒険者達の髪はなびかない。
 凍ったように動きを止めた群衆は、幻だったように次々と消えた。
 アダマンキュイラスを着込んだ私は、サンドリアの城壁を斜め前から
眺める辺りへ、ゆっくりと歩み寄った。
「どうするつもりです、冒険者……シェリーよ。砂時計の効力はもう」
「ちょっと待ってね。よーく目を凝らさないと見えないんだから」
 インビジで姿を隠したタルタルは失せている。パフォーマーが囲んでいた
辺りには、銃のような形をした不可視の物体が転がっていた。
 コーネリアは金の泡で銃を照らし、その形を露わにした。
 Vana'diel Windと銘が刻まれたそれは、銃口をガラスで塞がれている。
「銃ではないようですね。砂時計とは比べ物にならない、
大勢の人々の念が……いえ。今もまだ、どこからか念を注がれています」
「ご名答、コーネリア。転生を待ちきれない魂がこれに宿ってるの。
 だから、終わらせないと」
 私は剣を抜いた。
「転生の後、待ち受ける世界にあるのは、騎士が言うような希望だけじゃないわ。
 だけど……だけどね」
 いつかまた、迎える終わりの時にもお祭り騒ぎになればいい。
 転生の終わりにある幸せを願い、私は剣を振り下ろした。

91 :既にその名前は使われています:04/12/18 19:43:40 ID:h/J9E6Uq
βの話か
おもしれえええ

92 :既にその名前は使われています:04/12/18 20:09:02 ID:h/J9E6Uq
ほしゅ

93 :既にその名前は使われています:04/12/18 20:40:36 ID:q50rhB9Y
βをデュナミスとしたのか…面白いな

94 :既にその名前は使われています:04/12/18 20:42:03 ID:h/J9E6Uq
ほしゅ「

95 :既にその名前は使われています:04/12/18 21:35:15 ID:zsBl6E5p
おもしろかった!

96 :既にその名前は使われています:04/12/18 22:20:15 ID:uxiEYYj6

おもろかった

97 :既にその名前は使われています:04/12/18 23:33:16 ID:ZHm+R8IO
面白い。文章もうまいし。うらやましい。
ただ、俺は最近始めたので
いずれやってくるサービス終了の話をしてるのかと思ってた。orz

βのときの終わりってこんなんだったんだ。

98 :既にその名前は使われています:04/12/19 00:01:23 ID:ofh/7aKS
Gustaberg

我は突き進む 荒れ果てた荒野 未だ見ぬ土地へと
我は突き進む 灼熱の砂漠 極寒の雪原
青い空の下 風を切り我は 未だ見ぬ土地へと
父なる大地と母なる海のもとに
想いを馳せる明日も 今日という明日を生き
過ぎ去りし日々に別れ告げ
前に進み行くは時と我が命よ

我は突き進む 果てしない大地

日が昇りやがてまた沈みゆき
日が昇りやがてまた沈みゆくと

雨もやがて止み 夜が明け朝がきて
広大なこの世界を再び歩いてく




99 :既にその名前は使われています:04/12/19 01:23:08 ID:qjEt8KxR
あげとくか

100 :既にその名前は使われています:04/12/19 02:10:53 ID:sADJ5wvf
〜竜の錬金術師 第5話 心の力〜

竜騎士はギルドの黒板に練成陣のサンプルを書き込んだまま手は止まっていた。
その練成陣には竜の姿らしきものが描かれている。
部屋の外の気配に気付くと竜騎士は素早く黒板を消し扉を開けた。
部屋の外にいた人物は、いつぞやのガルカであった。
仕事熱心な同僚のタルタルがいるのだが、ガルカとの仕事量の違いで悩んでいる彼を救いたいとの事だ。
タルタルとガルカの力量差は大きく、深く考え込んでいた時アズィマがつるはしを持って現れた。
これはサーメット製のつるはしで、コレさえあれば砕けない岩は無いとアズィマはそのつるはしを渡すと、ガルカは大喜びで帰っていった。
数日後、タルタルは鉱石をガンガン掘りまくり元気になったようでガルカはお礼に訪れていた。
喜んでいるガルカを見て竜騎士はサーメット製つるはしのレシピを聞くと、アズィマはこう答えた。
「そんなモン作った覚えはないでヨ、サーメットチップスが勿体無い…フェッフェッフェッ」
それを聞いていた周りの錬金術師達も目をそらし、しばらくの間沈黙が続いたという。

101 :既にその名前は使われています:04/12/19 02:11:08 ID:l+dWzSbI
100げと保守

102 :既にその名前は使われています:04/12/19 05:07:08 ID:qjEt8KxR
hoshu

103 :既にその名前は使われています:04/12/19 07:57:07 ID:l+dWzSbI
保守

104 :デュミナス・ヴァナディール:04/12/19 13:00:01 ID:BWx9Xq6U
読んで頂けてありがたかったです。

>>97
東ロンフォールでGM十人ほどが、川の中でたむろしてたり、
エリアサーバーが順に落とされていく様とか、大体が実話です。

105 :既にその名前は使われています:04/12/19 13:36:43 ID:X3xfMYXk
あげ

106 :既にその名前は使われています:04/12/19 14:08:24 ID:H2+tEoDa
age

107 :既にその名前は使われています:04/12/19 14:29:16 ID:H2+tEoDa
なんかスレ数ふえたみたです。
一応報告です。age

876 名前: ( ゚Д゚) ◆wcNULLPOTE Mail: 投稿日: 04/12/19 14:20:52 ID: 8OxVE3Nn

>>874
保持数96で、128で圧縮になるらすぃ

108 :既にその名前は使われています:04/12/19 15:46:56 ID:CYG0dBiT
age

109 :既にその名前は使われています:04/12/19 18:06:11 ID:H2+tEoDa
age

110 :既にその名前は使われています:04/12/19 19:00:07 ID:X3xfMYXk
ほす

111 :既にその名前は使われています:04/12/19 21:46:23 ID:REgnINXa
hosyu

112 :既にその名前は使われています:04/12/19 22:55:36 ID:H2+tEoDa
age

113 :既にその名前は使われています:04/12/20 01:52:58 ID:xNK1biip
age

114 :既にその名前は使われています:04/12/20 05:12:47 ID:xNK1biip
age

115 :既にその名前は使われています:04/12/20 07:31:39 ID:HHawBYof
藻前ら保守するんなら、ついでに感想書くなり批評するなりしてやれや。
職人たち、それが一番喜ぶんだから。
反応なきゃ、やる気もなくなるぞ。

ついでにage

116 :既にその名前は使われています:04/12/20 07:38:16 ID:7qPpfzhY
おもしろい
面白いからどんどん書いてくれ

117 :既にその名前は使われています:04/12/20 07:39:19 ID:7qPpfzhY
初代スレの119のかただったから
同僚が死んだり仕事やめたりしたあの話の続きみたいですが!

118 :既にその名前は使われています:04/12/20 12:00:41 ID:Ub96MfBP
ひとまず保守

119 :既にその名前は使われています:04/12/20 12:16:22 ID:xNK1biip
竜のたまごをうばおうとする女竜騎士の話の続きが気になるage。
あと、競売をみていて行方不明なるミステリーを書くっていってた人は
どうなったんだage・・・・・・。

120 :既にその名前は使われています:04/12/20 15:13:29 ID:zKHE0P9b
あげ

121 :既にその名前は使われています:04/12/20 17:46:10 ID:xNK1biip
age

122 :既にその名前は使われています:04/12/20 19:12:51 ID:hxlhZGV1
>>115
だなw
1スレに少し書いたが感想なかったのでもう書かねえw
俺の文才がないだけだし、淘汰されるのもまた良し

123 :深緑の国の魔道士1:04/12/20 20:36:20 ID:RaHpFst2
「こんな場所で俺にからんでくる奴がいるとは…!」
そう呟きタロンギ渓谷の細道を駆ける1人のタルタル。
険しい道を疾走しながらも、魔導師姿の彼は状況を冷静に分析することは怠っていない。
”相手も魔導師か。視界の悪いこの場所だと不覚をとりかねん。……この場所なら!”
しばらく走った後、見晴らしのいい広場に出た彼はその中央まで進むと振りかえり立ち止まる。

辺りに広がる静寂。

数分の後、背後に感じたかすかな気配を見逃さず振りかえった瞬間もう彼の右手には魔力が
集中し光球が完成している。が、その魔法が放たれることはなかった。自分の数倍の魔力で
作られたであろう大きさの光球が目前に迫るのを確認した直後、彼は意識を失った。

124 :深緑の国の魔道士2:04/12/20 20:37:27 ID:RaHpFst2
騒々しく開けられた扉の音に、室内で魔法の訓練に勤しんでいた魔導師達は一斉に非難の目を無礼な訪問者に向けた。
しかし当の本人はまったく気にせず大きな足音を立てながら奥へと進んでいく。やがて『院長室』と書かれた部屋の
前に辿りつき、さきほど同じように騒々しく扉をあけると同時に今度は大きな声で叫んだ。
「大変です!また被害者がでました!!」
室内いたのは2人のタルタル。そのうち眼鏡姿のタルタルが立ちあがると言葉に怒りをこめて答える。
「ノックくらいしろ。会議中だぞ。」
「あ、アジドマルジドさん!また口の院の魔導師が何者かに襲われました!」
アジドマルジドと呼ばれたそのタルタルは、伝令のその言葉に一瞬眉をしかめたが、慌てた様子は見せず問い直す。
「…ちょうどその話をしていたんだ。状況は?」
「はい!被害者は口の院黒魔導師団第1部隊所属ククルモクル!タロンギで意識を失って倒れている所を発見されました!
手口は今までと同様、強力な魔法を正面から1発!ですが、1週間ほど安静が必要なものの、命に別状はありません!
以上、口の院黒魔導師団第6部隊配属予定のハックルリンクルが報告しました!」

125 :深緑の国の魔道士3:04/12/20 20:39:32 ID:RaHpFst2
「前回までと同じ、か。」
報告を聞き終わったアジドマルジドはそう頷くと、部屋の中央、院長席に座っているもう1人のタルタルに向き直り話しかけた。
「これで今月に入って5人目の被害者です、院長。」
院長と呼ばれたのは一見優雅な雰囲気を漂わせるタルタルの淑女。だが彼女から発せられる言葉と威圧感がそんな雰囲気を
一瞬でかき消してしまうことは、口の院の魔道士のみならずこの国の人間ならば誰もが知るところであり、それは今回も同様であった。

「………口の院に喧嘩を売るとは、この私に喧嘩を売るのと同じ。私の恐ろしさを知らない者には、その罪の重さを充分に
思い知らせてやらねばなりませんわね。オーホホホ!!」

自分の報告から何かとんでもない事件が引き起こされるのではないかと、ハックルリンクルは不安げな表情のまま
高笑いを続ける最高司令官を見つめていた。



126 :深緑の国の魔道士3+  ◆PezZpD8PV. :04/12/20 20:49:57 ID:RaHpFst2
〜次回予告〜
口の院に忍び寄る姿見えぬ敵。独自に調査を開始したアジドマルジドがたどり着く真実は…!

---

ごめんwとりあえずうpできるとこまでで保守がてらかきこww
・・・最低でも週1くらいのペースでは続けてオチまでつなげますんで【ゆるしてください】(´・ω・`)

まあ、誰も続き気にならなければ(以下略

127 :既にその名前は使われています:04/12/20 21:01:16 ID:HHawBYof
>>126
感想とチョト違うが。

前のスレにも書いたんだが、Web上ってのはエラく読み辛いんよ。
特にこの手の、スレ形式は読みづらさ抜群。
>>124とか見ると、分かると思う。
あと自分で読む場合、文章知ってて読み辛さが半減するんで、それも計算に入れたほうがいい。

1文=1段落くらいだと、見やすいかな?
ともかく文章、小分けにすると吉。

だーっと書ける場所なら、かなり緩和されるんだがな〜。


読む側は、フォント小さくすると行間出来て、読みやすくなる場合アリ。
試してみるといいかも。

128 : ◆PezZpD8PV. :04/12/20 21:22:38 ID:RaHpFst2
>>127
なるほど、確かに読みづらいですね。。
ご指摘ありがとうでした。以後その点も注意してみます。

129 :既にその名前は使われています:04/12/20 23:44:40 ID:Ub96MfBP
今日あったことを一人称で綴れば、
それらしき話の出来上がり。

そういうのもありかなと思う。

130 :既にその名前は使われています:04/12/21 01:55:51 ID:i/0P15Y9
>>127
文章の内容にも寄るかもしれないな。
あまりにも区切りすぎてしまうと切れ切れの印象を持ってしまう。
小泉首相の会見みたいなイメージな。(あれは意図があるから是非は問わないが)

改行されてしまうほどに長いと確かに見難いが、←1
そのバランスとるのも腕の一つかもしれないな。←2
個人的には各文の長さにメリハリがあると見やすいと感じる。←3

1と2みたいに同じような長さが続いてしまうと見づらいが、
2と3みたいに差があると、という感じで。
個人的には小フォントで入りきれるくらいが丁度いいと思う。
中フォント基準にすると一文の長さが短く感じられるんだよなぁ・・・。好みの問題だが。

131 :既にその名前は使われています:04/12/21 02:14:50 ID:IgXbYkvi
なるほど。ではいろいろなケースを取り混ぜて書いてみましょう。

132 :既にその名前は使われています:04/12/21 02:32:42 ID:UQBrylmm
GMが取り締まる規約違反とは、特定の人物やグループに対して、誹謗中傷や、精神的苦痛を与えるような言動のことです。
単純に嫌がらせを取り締まるということではなく、あくまで「社会通念上」許容しがたい行為に関して断固たる姿勢で臨むという事を意味しています。


FF11って、MPKやエモしまくり、TELLしまくりなんかも、ぜーんぶ正当なんだね。

言葉で不愉快なことをいわれているのであれば、ブラックリストへいれてみてください。
行動で行われているのであれば、「その場を立ち去ると良い」でしょう。

こんなくそげ辞めた方がよくない?ジョブバランスなんていくらとったって、将来どうなるか見えてるじゃん。これ。
今度から、邪魔なPTいたらさ、戦闘中に間に入ったりするわけ。
そうすりゃ、こっちは無罪。
人を悪い方向に向かわせるための言い訳を、規約で与えるとはさすが。

133 :無銘の聖剣 1/2:04/12/21 02:45:25 ID:IgXbYkvi
『待たせたな、修復完了だ。
 コレがボロボロだった、元レリックソード』
 ズヴァール城の入り口に居座るゴブリンは、約束通りの仕事をした。
 闇に堕ちた世界で拾った、無銘の古びた剣。
 ゴブリンは、宝石や魔法耐性のある金属を使い、これを見事に修復した。
 肩に積もった雪など気にもしない様子で、彼は自分の仕事を誇っている。
 私は、戻ってきた元レリックソードで宙を薙いだ。北の凍てつく大気が、鈍い音で裂ける。
「……確かに、若干、剣が軽くなったわね。
 でも切れ味は相変わらずみたいだけど?」
『おいおい、嬢ちゃん。高レベルの冒険者にしちゃ見る目がないな。
 嬢ちゃんが拾ってきたのは、闇に沈んだ世界の魔剣だ。
 故に、その真価は闇の中で発揮される。
 デュミナスの闇を吸わせりゃ、剣がどうなるか……修復した俺にもわからんよ』
「信用するわ、あなたを。
 この世界で、デュミナスの武器を修復できるのは、あなただけらしいし」
『ひいきにしてくれよな』
 マスクに覆われたゴブリンの顔は、笑っているだろうと思った。
 満足な仕事をした職人の声は、ギルドで聞き慣れている。だから、ゴブリンの素顔が
見えなくても、私には察しが付いた。マスクの下の、笑顔が。
『それより嬢ちゃん……お前さんに聞きたいことがある』

134 :無銘の聖剣 2/2:04/12/21 02:46:40 ID:IgXbYkvi
『闇の王は、冒険者に倒されたらしいな』
 本当か?と、ゴブリンは声を潜めて聞いてきた。
 私が肯定すると、ゴブリンはズヴァール城内郭へ続く道を振り返った。
『それにしては、闇の王の影響がここに残っているようだが?』
「いろいろあってね。殺されたって死ねない奴が、この世にはいるってことよ。
 ……なんなら、一緒に王の間へ行く?剣を直してくれたお礼に、あなたの
目の前で闇の王を倒して見せるけど」
『よせ。そんなことをしたら仲間に殺される。
 まぁ、俺が聞きたいのは別の話だ。
 ……嬢ちゃん。お前さんは、その剣で何を斬る?』
 ゴブリンは魔物らしからぬ真剣な気配で、私を見上げている。
『嬢ちゃんが拾ってきた剣は、鍛えれば鍛えるほど強くなる。
 バストゥークの職人が夢にも見ないほどの名剣に育つだろう。
 この魔剣で、嬢ちゃんは何をする。獣人の殲滅か?』
「まさか。そんなの、冒険者の仕事じゃないわ。
 それに、闇の王を倒した段階で、私たちの敵は魔物じゃなくなったの。
 みんな、誰よりも強くなりたいと思ってる。他人と競争してるだけよ。
 私はそんなんじゃなく、自分と仲間を守る力がほしいだけ」
『冒険者の敵は冒険者か。……嬢ちゃんは変わり者らしいが』
 俺が生かされている理由はそれか、とゴブリンは低く笑った。

135 :既にその名前は使われています:04/12/21 02:56:05 ID:IgXbYkvi
できるだけ改行してみたつもりですが。
ウェブで読みやすくするのは難しいですね。。

136 :へっぽこφ(・_・; ) ◆w3Zp1E1s1M :04/12/21 03:24:56 ID:9Vsgddbl
>>135
うんにゃ、読みやすかったです。
文章うまい人はうらやまし〜。
>>129
リプレイとかいうやつですな。
おもしろそう。

137 :既にその名前は使われています:04/12/21 07:23:51 ID:iM6Pl5yX
あげ

138 :既にその名前は使われています:04/12/21 07:37:37 ID:WV/V95Tx
>>135
言い方悪かったかな。
>>127の言ってる事に加えて、『改行して、行間空けてみよう』ってことなんだわ。
↓例えて言うとこんな感じ。

『待たせたな、修復完了だ。
 コレがボロボロだった、元レリックソード』

 ズヴァール城の入り口に居座るゴブリンは、約束通りの仕事をした。
 闇に堕ちた世界で拾った、無銘の古びた剣。
 ゴブリンは、宝石や魔法耐性のある金属を使い、これを見事に修復した。
 肩に積もった雪など気にもしない様子で、彼は自分の仕事を誇っている。
 私は、戻ってきた元レリックソードで宙を薙いだ。北の凍てつく大気が、鈍い音で裂ける。

「……確かに、若干、剣が軽くなったわね。
 でも切れ味は相変わらずみたいだけど?」 (後略)

『おいおい、嬢ちゃん。高レベルの冒険者にしちゃ見る目がないな。 (後略)

139 :既にその名前は使われています:04/12/21 07:50:16 ID:iM6Pl5yX
俺は行間空けないで欲しいほうだな。
行間空いてると安っぽく見えるし。

140 :既にその名前は使われています:04/12/21 07:52:22 ID:B6aqkHid
改行が増えて困る環境の奴もいるわけで

141 :119 ◆N4hISqu3ag :04/12/21 08:05:39 ID:rKBoAgy3
 僕は彼女からの別れの手紙が届いて、僕の同僚はウィンダスティーを
まずそうに飲んだ。
 僕と猫はとても美味しいサーモンのムニエルを出す店で出会った。
猫は冒険者で、僕は色々な料理を食べてお金を貰っている仕事をしていた。
 僕と猫は次の日にまた会い、語り合い、おおいに食べ、sexをした。

 僕の同僚が死んだ。

142 :119 ◆N4hISqu3ag :04/12/21 08:06:26 ID:rKBoAgy3
 Remoが住んでいた家が燃えていた。炎は両隣も飲み込もうと
していた。炎は赤く燃え上がり、黒い煙を吐く。魔道士たちが到着し、
消火活動をはじめる。
「完全な鎮火には時間がかかりそうね。魔法の火みたいだから」
と、猫は揺れ動く炎を見つめて瞳をキラキラさせながら言った。
 家から大きな爆発がおき、青白い炎の柱が一瞬できて、そして
しばらくしたあと、もう一回大きな爆発音がした。
「火薬の燃える音と臭い。あの家で花火でも作っていたのかしら。それとも・・・」

 僕は彼の家をじっと見つめる。遠くで飛空挺が飛び立つ音が聞こえる。


143 :119 ◆N4hISqu3ag :04/12/21 08:08:09 ID:rKBoAgy3
 朝。空は曇っている。白い部屋。何もない。僕と事務の小人だけだ。僕は彼女に
数日分の給料をすこし多めに渡した。小人はそれを両手で受け取った。
「すこしいいかな。二、三言いたいことがあるんだ」
と僕は言った。
「はい、なんでしょう」
と小人は言った。
「今日まで本当にありがとう。君はとても優秀だった。助かったよ。そして君に
おそらく最初で、最後の小言を言わせてもらう。年長者らしくね。いいかい、
人生で一番大切なものはなんだと思うかい?それは信頼だ。信頼される人に
なるんだ。人を信頼するんだ。特に若いころはね。そして若いうちに多くの
種類の人と出会い、臆さず話すんだ。君が将来どのような職業につくことに
なっても、この信頼、信用の重要さはかわらない。お金は二の次だ」
 小人は僕にうなずいてみせた。
「いいかい」
と僕は言った。
「大切なものは信頼だ」

 僕は小人と別れたあと、猫が住むモグハウスがある方向へ歩きはじめた。

144 :119 ◆N4hISqu3ag :04/12/21 08:09:21 ID:rKBoAgy3
 僕はモグハウスのドアを叩いた。しばらくして猫が顔をだしてきた。
「釣りをしよう」
と僕は言った。
「わかったわ」
と猫は言った。
 猫はモグハウスに戻り、釣り竿とカバンを持って
出てきた。僕と猫はウィンダス港にある釣りギルドに向かい、
僕はそこで釣り竿と餌を買った。そして二人で東サルタバルタへ
歩いていった。南の海岸に腰をおろし、竿をたらす。僕たちの
ほかに釣り人の小人が2人いた。僕は言った。
「今日、仕事を辞めたんだ」


145 :119 ◆N4hISqu3ag :04/12/21 08:11:25 ID:rKBoAgy3
「僕は色々な料理屋を紹介する雑誌を友人と作っていたんだ。
その友人が先日死んだんだよ。雑誌を作ることは僕一人でも
続けられるけれど、彼がいないと楽しくないことに気づいたんだ」
「その友人はどのような人だったの?」

146 :119 ◆N4hISqu3ag :04/12/21 08:13:32 ID:rKBoAgy3
 Remoは幼馴染みだった。物心つくころには隣にいた。12歳くらいの頃、
学校から帰ったあと、彼は毎日僕を誘って街の近くの荒廃した山へ
連れて行った。そこが僕らの遊び場だった。そこで毎日飽きずに
忍者ごっこをしていた。その山に蜂を飼って蜜蝋を作り生計を立てていた
初老の男が住んでいた。その男とふとしたことで知り合い、僕たちが
蜜蝋を作る手伝いをするお礼として、男は色々なことを教えてくれた。
男は忍者だった。割いた竹で火を焚く方法から、梵字が書かれた
人の形をしている紙を使い自らの幻影を作る術まで、付き合いの
あった3年間の間、僕たちに教えてくれた。一部の高位忍術までも
教えてくれたのだ。男にしてみれば暇つぶしのついでにやったこと
だろう。しかし僕たちはその出来事を通じて『僕たちは本当の忍者の
弟子である』という甘い果物のような2人の秘密を持ったのだ。


147 :119 ◆N4hISqu3ag :04/12/21 08:15:06 ID:rKBoAgy3
 僕の家の隣は空き家だったのだけれど、そこに鋼鉄銃士の
家族が引っ越してきた。その鋼鉄銃士の娘は僕と同い年で、
とても魅力的で、行動的で、勉強もできて、にっこり笑うと
えくぼができるかわいらしい子だった。僕と彼女はすっかり
意気投合し、僕は彼に彼女を紹介した。しばらくして甘い
果実は3人で食べることになった。そして僕と彼は彼女に恋をした。


148 :119 ◆N4hISqu3ag :04/12/21 08:16:46 ID:rKBoAgy3
 結果から言うと僕は彼との戦いに勝利した。その勝因は今から
してみれば彼より僕のほうが魅力的だったというのではなく、単純に
将来就きたい職種が近かったことだとと思う。彼は政治に興味を持った。
僕と彼女は魔法を学びたかった。彼は士官学校に入学し、僕と彼女は
より高度な魔法を学ぶために上級の学校に入った。彼は僕と彼女より
2年早く社会に出て、大手の新聞社に就職した。その1年後、彼女が
小さな法律事務所の内定を取った頃、彼は新聞社を辞め、ウィンダスへ
旅立つ準備をしはじめていた。そして僕を誘ってきたのだ。

 僕はその誘いにうなずいた。二人で山を越え、船に乗り、峡谷を抜け、
ウィンダスへたどり着いた。


149 :既にその名前は使われています:04/12/21 08:16:54 ID:/8VRgAiK
つまらんな俺もプロだけど話にならん

150 :119 ◆N4hISqu3ag :04/12/21 08:18:27 ID:rKBoAgy3
 ウィンダスでの仕事は大変厳しかった。2,3年は雑誌が
まったく売れなかった。返品されてきた雑誌を自分たちで
鍋で煮て攪拌し、薬品を入れインクを分解させ、製紙して
使いなおした。軌道に乗ったのは購買層をウィンダスに住む
バストゥーク人に絞り、政治的な記事を載せるのをやめ、
完全な料理雑誌にした頃からだった。


151 :119 ◆N4hISqu3ag :04/12/21 08:20:20 ID:rKBoAgy3
 ウィンダスに住むバストゥーク人の多くは国に家族をおいて単身赴任という
形で仕事をしにきている。自然外食になるのだけれど、おいしい料理屋を
本格的に紹介したり、簡単でお手軽にできる料理の作りかたを載せている
バストゥーク人向けの雑誌は不思議なことになかったのだ。
 僕とRemoはとても忙しくなり、学生の小人を一人雇った。小人はとても
優秀で、事務のほかに多くの雑務をやってくれた。僕たちは度々3人で
仕事のことや将来の夢や明日つくる料理のことを語り会った。とても充実していた。


152 :119 ◆N4hISqu3ag :04/12/21 08:21:14 ID:rKBoAgy3
 僕は泣いていた。水平線をじっと見つめながら泣いているのだ。
「とても充実していたんだ」
と僕は言った。
「しかし彼はもういない」
 猫が左手を僕の腰に回しそっと抱き寄せ、右手で僕の髪をいじりはじめる。
「彼はもういないんだ」
 僕は泣いていた。猫の胸の中で泣いていた。

153 :既にその名前は使われています:04/12/21 09:19:49 ID:S9Xh6dMU
119キター
スレ落ちるたびに粗筋オツカレ

>>149
1行でこれだけ突っ込み所のある文が書けるなんて
流石プロと思いました。

154 :既にその名前は使われています:04/12/21 14:23:51 ID:L7ZlqRa9
あげ

155 :既にその名前は使われています:04/12/21 14:30:11 ID:4ou05Yoo
神光臨!?

156 :一人で、1:04/12/21 16:49:42 ID:mOsXfsAd
 俺の名はソロ。
 名前の通り、たった一人で戦い続ける孤高の男。
 そんな俺は今、大ピンチに陥っていた。

 そこは入り組んだ天然の迷宮。
 自生する植物は素っ気なく、ただ立ちこめるは硫黄にもよく似た臭い。
 所々にある水溜まりに生命の鼓動は感じられず、たまの広場には石の柱が障害物となり視界を遮る。
 そうここは・・・ダングルフの涸れ谷。
俺の目の前にいるのは、ゴブリンブッチャー。
 そう俺はそのブッチャーに追われているのだ。

157 :一人で、2:04/12/21 16:50:49 ID:mOsXfsAd
 1時間前。
 バストゥークのガードは俺の顔を見た途端、そのくたびれた顔をさらにくたびれさせた。
「お前は・・・」
 だが、俺はそんなことは気にしない。
 いつも通り、
「シグネットを頼む」
 ガードの顔からは溜息が出る。
「相変わらず独りか」
「余計なお世話だ」
「仲間を作った方が良くないか?」
「うるさい」
「ホームポイントでお前を見る回数が増えて憂鬱だ」
「知らん」
「・・・・死に過ぎだ」
 その一言でプチッ、と。
 来た。


158 :既にその名前は使われています:04/12/21 16:51:13 ID:V57dU5UT
c

159 :一人で、3:04/12/21 16:51:51 ID:mOsXfsAd
「あー、そうだよ俺は死に過ぎだ!
この前だってやっと習得した魔法が使えなくなったさ!
ぶっちゃけ言うとエンサンダーが使えないさ!
死んだ回数も成人式間近ですとも!
悪いか死に過ぎで!」
「・・・落ち着け」
 息を切らす俺にシグネットをかける彼。
 気付けば周りのパーティがこちらを見ている。
「・・・・行ってくる」
 俺はそう言うと歩き出す。
 その背中に、ガードの彼はいつものように言った。
「ホームポイントの辺りはバザーしないように言っておく」

 で、この様だ。
 背後から追いかけてくるゴブリンから逃亡する俺。
 折を見て唱えるケアルだけが命綱。
 ドレインを唱えられてない奇跡にも乗っかって俺は逃げていた。


160 :一人で、4:04/12/21 16:52:44 ID:mOsXfsAd
「クソックソッ! 本当に! 俺は!」
 目の前に大きな段差。
 あそこを降りれば誰かがいるかもしれない。
 もしくはゴブリンが諦めるかもしれない。
「ツいてないぜっ!」
 思い切って飛び降りる。
 そして無事着地。周りを急いで確認した。
(いた!)
 視界の端に一人のタルタル。装備からしておそらく白魔道士。
 後ろのゴブリンは喜々として追いかけてくる、だがまだ望みはある!
「助け・・・・」
 てください、と繋ごうとする。
 だが、俺の中の何かがそれを邪魔した。
「・・・俺は助けは請わねえ」
 そうだ。俺は一人で戦うと決めた。
 今更、今更引き下がれるか!
「連続魔!」
 俺を縛る魔法の鎖が外れ、呪文の羅列がゴブリンを包み込んだ。
「でぃりゃあああああ!」

161 :一人で、5:04/12/21 16:54:49 ID:mOsXfsAd
「成人式、おめでとう。ソロ」
「嬉しくねぇ」
「その祝いとして呪符デジョンと呪符リレイズをくれてやろう」
「いらねぇ」
「おめでと〜、死亡二十回目〜」
「殴るぞ」
「じゃあな」
 そう言うと巻物二つを投げつけて奴は歩いていった。
 そして・・・・
「きっちり戦績ポイント持ってきやがった・・・・」

 俺の名はソロ。
 名前の通り、たった一人で戦い続ける孤高の男。
 そして、未だにエンサンダーが使えない赤魔道士だ。

162 :既にその名前は使われています:04/12/21 16:56:30 ID:mOsXfsAd
改行多すぎた・・・orz

163 :既にその名前は使われています:04/12/21 17:12:01 ID:WV/V95Tx
>>162
おもしろかったよ〜。

改行多いか? なんとも思わなかったが。

164 :既にその名前は使われています:04/12/21 19:02:08 ID:slDx+6TG
>>149
プロのを見てみたいなー^^

165 :既にその名前は使われています:04/12/21 19:06:33 ID:slDx+6TG
119サン続きキボンヌ


166 :既にその名前は使われています:04/12/21 19:08:51 ID:slDx+6TG
赤まどうしの人へ
お話ありがとう


逃げる途中でケアル使うと追いつかれてよりピンチになれる件について。

167 :既にその名前は使われています:04/12/21 21:56:26 ID:zgWujnXE
>>139
ハゲドウ
行間開けるのは舞台というか、場面が大きく変わったときだけでいいと思う
行間開けたところでそこまで読みやすくなるわけでもない
(むしろ、行間開けすぎることでテンポや流れが途切れることも多いし)
限度はあるが作者の好きなように書くほうが一番じゃないかな

168 :既にその名前は使われています:04/12/22 01:44:51 ID:0cAlLu1M
保守

169 :既にその名前は使われています:04/12/22 02:21:41 ID:+HdAXBd6
119の作品はトリビューンに載せるべき。


170 :既にその名前は使われています:04/12/22 03:06:31 ID:P8A7/TDa
age

171 :既にその名前は使われています:04/12/22 05:42:11 ID:Fmt24XXq
落とすには惜しい

172 :既にその名前は使われています:04/12/22 07:47:59 ID:2RiKbxkw
age


173 :既にその名前は使われています:04/12/22 11:52:32 ID:QoonUCk1
age

174 :既にその名前は使われています:04/12/22 12:29:07 ID:2RiKbxkw
ほしゅ>>169


175 :既にその名前は使われています:04/12/22 14:31:05 ID:P8A7/TDa
age


176 :既にその名前は使われています:04/12/22 17:20:27 ID:P8A7/TDa
age

177 :既にその名前は使われています:04/12/22 20:12:35 ID:PUHML9NQ
age

178 :既にその名前は使われています:04/12/23 02:16:11 ID:iWBYv4/C
ほしゅ〜

179 :既にその名前は使われています:04/12/23 03:33:11 ID:Hg0LOxYi
age


180 :既にその名前は使われています:04/12/23 11:42:08 ID:u9kPawvz
保守

181 :既にその名前は使われています:04/12/23 13:38:40 ID:f+qyS8VD
シーフのジョブアビリティ「絶対回避」に関する考察


暗殺者のことを英語でアサシンとも呼ぶ。アサシンはハシシを意味する。
かつて異国「アラブ」の暗殺者達は、こうした麻薬の摂取・服用により、
身体的・精神的に自我を別の高みに置き、事に及んだとされる。

その暗殺者たちをモデルにジョブスタイルが形成されたと思われる、この世界のシーフ達。
素早さと器用さ以外に然して特筆すべき身体的特徴のない彼らが、
「とんずら」「かくれる」等、生身で独自の驚異的な体術を成し遂げるのは、
彼らの中に脈々と息づく麻薬文化の発露と言えるだろう。      

182 :既にその名前は使われています:04/12/23 13:42:20 ID:f+qyS8VD
彼らの基本にして最後の奥義とされる「絶対回避」。
発動の歳に、彼らは事前に自ら仕込んだ麻薬を摂取し、常軌を逸脱した眼力を引き出すのである。
この麻薬はミスラ族に伝わる秘伝の即効性神経毒で、イフリートの釜に生息する希少な蠍の爪を元に精製される。
致死量は極めて低く、連続使用は使用者の生命活動に深甚な影響を及ぼす為、
再使用に少なくとも2時間の間を要求されるようだ。
我ら錬金術師の間でも、未だこの神経毒の調合法は明らかにされていない。正に彼らの秘伝と言うべきか。

尚、近年骨細工ギルドにより開発された装備品の中には、この蠍の爪を素材とする物がある。
ただ普通に装着しただけでも、その強烈な毒性は皮膚を介して使用者を冒し、
先述した「絶対回避」に近い肉体的特徴を、継続的に引き出す。
その効果から、特に忍者に愛用者が多いが、
その忍者に往々にして短命な者が多い統計データは、骨細工ギルドにより隠蔽されている。


                                    Sieglinde 

183 :既にその名前は使われています:04/12/23 14:09:43 ID:Hg0LOxYi
>>181-182
設定の解釈か、こういうのもおもろいね。
でも、これ読むと二時間アビはみんな麻薬使ってるように思えるね^^;
ソウルヴォイスとか麻薬でハイになってそう。

184 :既にその名前は使われています:04/12/23 14:22:54 ID:bXeQRw+V
>>181-182
面白いねー。新鮮。

185 :既にその名前は使われています:04/12/23 14:37:29 ID:hr7fV3zt
そうすると百烈ってどう考えてもクスリで自分の
リミッターを解除してるっぽいな…

186 :既にその名前は使われています:04/12/23 20:14:54 ID:Hg0LOxYi
age

187 :既にその名前は使われています:04/12/24 01:24:17 ID:pFVNLhZ7
保守。

188 :既にその名前は使われています:04/12/24 03:01:41 ID:Bw20v9Ko
寝る前に保守。

189 :既にその名前は使われています:04/12/24 10:20:47 ID:pFVNLhZ7
保守

190 :既にその名前は使われています:04/12/24 13:16:22 ID:nqSY1sfJ
ほし

191 :119 ◆N4hISqu3ag :04/12/24 15:00:30 ID:J+Sx4GwI
保守。

192 :既にその名前は使われています:04/12/24 15:25:30 ID:Bw20v9Ko
吹き荒れる保守の嵐。age

193 :深緑の国の魔道士4:04/12/24 17:35:37 ID:rx2dvOt5
今まで(>>123-125)のあらすじ:
 シャントット院長時代の口の院にて、魔道士が何者かに襲われる事件が発生。報告を聞いたアジドマルジドは…。
---

アジドマルジドが口の院を出て自宅に到着したのは、もうじき日付も変わろうかという深夜だった。院長が適当だと下の人間が大変だ。
まあ自由に動き回れるのは悪くないが。。などと考えながら自宅のドアを開けた彼は、目に飛び込んでた物体に呆気にとられつつ呟く。
「…なんだこりゃ。」

それは、一見ただのカカシのような、しかしその中身はウィンダス連邦において口の院の魔道士団に次ぐ戦力であろう、
カーディアンと呼ばれる魔道兵器。しかし、玄関から台所、果ては居間に続くまでいたる場所に転がっているそいつらは
どれも未完成であり、今のところはただの邪魔な障害物でしかない。通路に横たわるカーディアンをまたぎなが台所に入ってきた彼は、
キッチンに図面とカーディアンの部品を広げて黙々と組み立て作業を続けている妹の姿を見つけ、再度尋ねた。

194 :深緑の国の魔道士5:04/12/24 17:37:36 ID:rx2dvOt5
「なんだこりゃ。」
「…カーディアンよ、お兄ちゃん」
「そんなの見ればわかる!なんでこいつがこの家にあるんだ!」
「……しょうがないじゃない!」
予想しなかった妹の剣幕に思わず後ずさるアジドマルジド。

「予算がおりたからカーディアンの部品を大量購入したはいいけれど、まさか貸し倉庫の契約が先週で切れてたなんて!!」
「…それで、手の院工房長のアプルルさんがひきとって帰ってきた、ってわけか。」
頭の回転の早い兄は、相手を刺激しないようゆっくりと自分自身と妹に言い聞かせた。それを聞き妹もまた黙って作業に戻る。

「ところで、晩飯は…」
遠慮がちに尋ねたアジドマルジドを振り返ることもなく、アプルルは作業を続けたままテーブルの上を指差した。
そこにあるのは裸で転がっている数個のサルタオレンジ。

「…ああ、また部品の数が足りないわ!どーなってるのかしら!!」
何か言おうとした口を閉じ彼は黙ってテーブルについた。向かいの椅子には完成間近のカーディアンがチョコンと座っている。
「………お前も食うか?」
返事はない。軽いため息をつきながらアジドマルジドはサルタオレンジの皮を剥きはじめた。

195 :深緑の国の魔道士6:04/12/24 17:43:08 ID:rx2dvOt5
「アジドマルジドさん!お時間いいですか!?」
そういって口の院の一角にあるアジドマルジドの個室のドアを大きな音で開けて入ってきたのはハックルリンクルだった。
あの日、この事件の5人目の被害報告をこのハックルリンクルが行ったとき、シャントット院長の対応は拍子抜けするものだった。

『犯人は口の院の魔道士を狙っているのでしょう?』
『そのようですね』
『だったらそのうち私のところにもノコノコと顔を出すに違いありませんわね?』
『…かもしれませんね』
『でしたら、そのときにこの私がじきじきにとっ捕まえてあげますわ!オーホホホ!』

と、口の院としての対応は「何もしない」ということであった。これを聞いていたハックルリンクルはたまらない。
先の大戦で黒魔道士団を率い最前線で数々の戦果をあげ”連邦の黒い悪魔”と敵味方から畏怖されたこの院長ならば、
確かに謎の襲撃者を撃退することはできるだろう。また、その横にいる、院長の一番弟子であり若くして天才の名を
ほしいままにする口の院次期院長(たぶん)も可能に違いない。

しかし、なんとか口の院に入ったばかりの自分にそれができるとは思えない。
だからといって襲撃者が見逃してくれるとは限らない。
目の前が真っ暗になったとき、『調べてほしいことがある』と声をかけてきたのはその次期院長だった。

196 :深緑の国の魔道士7:04/12/24 17:45:55 ID:rx2dvOt5
「アジドマルジドさんの言った通り、今までの被害者と同等もしくはそれ以上の能力を持つ口の院の魔道士を調べました。」
そういって差し出されたリストをアジドマルジドはじっくり眺めた。リストといっても名前があるのは全部でたった8人。なかなかの人材不足だ。

「…あの、アジドマルジドさん、本当に、この中に犯人が?」
おそるおそる尋ねるハックルリンクルを見て、アジドマルジドは自分も考えをまとめるようにゆっくりと話しはじめた。
「…もし犯人がヤグードなら、被害者はみんな命はないだろう。だが、みんな気を失っていただけで命に別状はない。
 そして、被害者は全員それなりのレベルの魔道士で、みな魔法1発でやられてる。つまり、相手はかなりのレベルの魔道士であり、そして
 口の院の魔道士の能力をかなり細かいところまで把握しているはずだ。こういった状況から考えると、もっとも怪しいのは、こいつらさ。」

そう言いアジドマルジドはリストをひらひらと動かして見せる。それを見て、ハックルリンクルは観念したように言葉を続けた。
「…その8人の中で、事件のあった日のアリバイがはっきりしていないのは、1人だけでした。」
「ほう。誰だ。」
身を乗り出してきたアジドマルジドの顔色を伺いながら、ハックルリンクルはもう1枚の書類を懐から大事そうに取り出し手渡す。
その内容を見た瞬間、さすがの若き天才もその表情は曇り、頭を抱え込み、喉の奥から絞り出すような声で短く呟くのがやっとのようだった。
「………院長。」

〜つづく〜

197 :既にその名前は使われています:04/12/24 23:30:11 ID:mc7Br3sC
保守

198 :既にその名前は使われています:04/12/25 01:58:34 ID:xXVR9g6x
む。職人乙。

199 :既にその名前は使われています:04/12/25 07:45:39 ID:XlJbegZ8


200 :既にその名前は使われています:04/12/25 12:32:36 ID:IupoLNM0
age

201 :既にその名前は使われています:04/12/25 13:48:53 ID:HQfl6Pib
>>196
続きキボンage

202 :既にその名前は使われています:04/12/25 15:26:41 ID:Kzt6N8oP
はやく〜age

203 :既にその名前は使われています:04/12/25 16:54:45 ID:IupoLNM0
保守


204 :既にその名前は使われています:04/12/25 19:54:12 ID:XlJbegZ8
あげ

205 :既にその名前は使われています:04/12/25 20:03:39 ID:Xjvo0l3p
続きが投下されるまでこちらでもどう?
part1か2でも出てたFF11の小説サイト。獣人メイン。
ttp://www.infosnow.ne.jp/~sugata/FF/top2.html

206 :既にその名前は使われています:04/12/25 22:07:57 ID:G68pBhJV
【したらば@FF(仮)板】
涙たちの物語7 「旅の終わりは」 現在FF11の板(壷)に移転申請中
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/6493/1088379577

保存・閲覧サイト
http://kooh.hp.infoseek.co.jp/

207 :既にその名前は使われています:04/12/26 02:29:02 ID:9TjbcTsZ
age

208 :119 ◆N4hISqu3ag :04/12/26 05:22:18 ID:+NtAmS9q
 魚は一匹も釣れなかった。僕と猫はあのとても美味しいサーモンの
ムニエルを出す店に魚を食べに行った。
「旅に出ればいいと思うの」
 店の一番奥まった2名用テーブルでウィンダスティーを飲みながら猫は言った。
「あなたは旅にでれば何か変わると思うの」
「さあ、どうなんだろう」
と僕は食べかけのムニエルを見つめながら言った。
「急なんだけれど、わたしは旅の仲間の一人と明日ウィンダスを出るの。
マウラにいかなければいけない。あなたも一緒にいけないかな」
 猫は僕をじっとみつめる。僕は何も言わない。僕は店員にカモミールティーと
シナモンクッキーを注文した。しばらくしてカモミールティーが運ばれてきて、
僕はそれを一口飲んでためいきをつく。
「たぶん僕はいかないだろう」
「明日8時、森の区競売の三番窓口あたりで待ってる」


209 :119 ◆N4hISqu3ag :04/12/26 05:23:59 ID:+NtAmS9q
 猫と別れ、僕は家に戻った。そしてベッドの上に寝そべり、
両手をみつめる。とても綺麗だ、と僕は自分の両手を見て
思った。気づかなかった。僕の両手はこんなに綺麗だったのか。
指は細く、しなやかで、傷もない。爪は短くよく整えられている。
肌は白く、青い血管が透けてみえる。
 ベッドから起き上がり、書斎から青銅の箱を持ってくる。
鍵をあけ、その中から短剣を出し、じっと見つめた。
刃こぼれがひどく、使い物にならないだろう。柄は錆びた
鉄の臭いがする。僕は短剣を箱の中に入れ、青銅の箱を
もとにあった場所に戻した。

210 :既にその名前は使われています:04/12/26 05:49:00 ID:ZGbhCkZE
待ってましたage

211 :既にその名前は使われています:04/12/26 16:52:46 ID:LtwNrRfg
age

212 :既にその名前は使われています:04/12/26 18:41:06 ID:ZGbhCkZE
あげ

213 :深緑の国の魔道士8:04/12/26 18:55:15 ID:LtwNrRfg
今まで(>>123-125)のあらすじ:
 口の院魔道士を襲う犯人はシャントット院長!?疑惑を確かめるべくアジドマルジドが考えた策は…。
---

「あらあらまあまあ。今日は出席者が少ないことですわね。」
「他国への訪問、修行、病欠、、理由はいろいろですが、7人ほどしばらく会議は欠席です。」

口の院の定例会議。参加者の顔ぶれをみて不思議な顔をした院長にアジドマルジドはそう答える。
それを聞いたシャントットもそれ以上深くは追求せず、会議は始まった。
進行役としてアジドマルジドは議題を読み上げながらも、心はすでにこの会議にはなく
昨夜のハックルリンクルとの会話を思い出す。


214 :深緑の国の魔道士9:04/12/26 18:56:28 ID:LtwNrRfg
『俺と院長以外の高レベル魔道士にはしばらくウィンを離れてもらう。』
『ええ、ってことはアジドマルジドさんがおとりに!?……でもそれって、わかりやすすぎませんか?』
『この短い期間に5人も立て続けに襲うような、短絡的な犯人だ。標的が1人だけになればそいつを選ぶだろう。
 で、お前の役目は院長の監視だ。俺のことより自分の心配をしたほうがいいぞ。』
『え、ええ!?そんな!こわい!!無理です!!!』
『居場所をおさえておくだけでいい。口の院にいるのか、自宅にいるのか、ウィンダスを出たのか、がわかればいいんだ。簡単だろ?』
『…………うう、わかりました!こうなったら最後までつきあいます!』
『よし。気をつけろよ。昔サンドリアのスパイを院長が発見したとき、そいつは生きながらにして…』
『き、聞きたくありません!』

「…では今日の会議はここまで。」
シャントットの声が会議室に響く。それを聞き会議室を出ようとしたアジドマルジドに、参加者の1人が声をかけてきた。
「そういえば今週の補給物資配布当番が休んじゃってますけど、どうしましょう?」
「ああ、俺が代わる事になってる。」
院長にも聞こえるように、アジドマルジドは心持ち大きめの声で答えた。

215 :深緑の国の魔道士10:04/12/26 18:57:27 ID:LtwNrRfg
「私は確かに納品しました!ちゃんと確認してください!」
おそらくはリンクシェルで会話しているのだろう妹の声を聞き、アジドマルジドは「ちょっと出かけてくる」という言葉を飲み込んだ。
そのまま玄関のドアを開け黙って家を出ようとしたアジドマルジドだったが、背後から呼び止められる。振り向くとリンクパールを
口元から離した妹が玄関まで出てきていた。

「お兄ちゃん、でかけるの?」
「ん、ああ。ちょっと補給物資を届けてくる。」
「こんな夜更けに?わざわざお兄ちゃんが?」
「人手不足なんだよ。先に寝てろ。」
「ふーん…いってらっしゃーい。」

そんなやりとりのあと、また妹はリンクシェル会話に戻る。もし、注意深く兄の格好を見ていれば、その服装がタロンギやブブリムを
歩き回る装備ではないことに妹は気づいたかもしれない。愛用のブラッククロークを身につけ、兄はウィンダスを後にした。

216 :深緑の国の魔道士11:04/12/26 19:01:20 ID:LtwNrRfg
だが、そんな周到な準備をよそに、その日も、その翌日も、何も異常のない日が続いた。思い違いだった?と考えはじめたアジドマルジド。
しかし、6日目の今夜のブブリムからの帰り道、アジドマルジドの持つリンクシェルからハックルリンクルの声が響いた。

「アジドマルジドさん!たった今、シャントット院長がどこかへ行きました!」
「どこだ。」
「わかりません!ただ、自宅の裏庭から、テレポの詠唱が聞こえてきました!アジドマルジドさんは今どこですか!?」
「そうか。お前はそのままそこで待ってろ。」

問いを無視してアジドマルジドはそう答えるとリンクシェルを離し、周りを見渡す。遠くに見えるのはタロンギにある謎の巨大な白い建造物。
建造目的・建造者などすべて不明だが、テレポメアのワープ先としては広く知られている場所だ。もちろん、ここに院長が現れるとは限らない。
ただの外出かもしれない。しかし彼はゆっくりと建造物に向かい歩き出しながら考えた。


217 :深緑の国の魔道士12:04/12/26 19:04:08 ID:LtwNrRfg

…もし、院長が犯人だったならば。この先にいるのならば。そのとき、俺は勝てるのか?

魔道士としての才能を見出され物心ついた時より師事すること十数年。無茶な修行と理不尽な指導に命の危険にさらされたことも一度や二度では
なかったが、それでもついてきたのは彼女の魔力が本物だからだ。全盛期を過ぎたとはいえ、その存在は口の院はもちろんウィンダスにおいても
いまだとてつもなく大きなものとなっている。

…だが、いつかは越えねばならない存在だ。その日が思っていたより早くやってきたのかもしれない。

〜つづく〜

---

213の今までのあらすじのアンカーミスりました。正しくは>>193-196となります。(´・ω・`)

218 :既にその名前は使われています:04/12/26 22:16:40 ID:5+LxQAHV
〔+〕<私がどれだけ続きが読みたいかわかりますか

219 :既にその名前は使われています:04/12/26 23:47:02 ID:oK1/u3Bm
あげとく

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